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R6 イギリス研修報告

9日目 ケンブリッジ→ロンドン見学

 研修9日目。ケンブリッジに別れを告げる朝を迎えました。 お世話になったホストファミリーにお礼を伝え、 語学学校に集まります。「またいつでも私たちの家においで。 あなたはもう私たちの娘なのよ。」 と言ってくれたファミリーがいました。「 大学生になったら絶対会いにいくよ!」 と約束を交わした友人ができました。 約1週間の短い期間ではありましたが、一生忘れることのできない経験をしたケンブリッジ。 後ろ髪を引かれる思いを抱え、次なる訪問地ロンドンへ。

 ロンドンで待っていてくださったのは、Afternoon Teaの時にゲストとしてお越しいただいたTiversさんです。最初に訪れたのは、ロンドン塔。11世紀に遡る歴史的な建物と近代的なビルが融合する不思議な場所です。 ロンドン塔の歴史を教えていただき、しばし歴史に思いを馳せます。その後、セントポール寺院、 トラファルガー広場、ウェストミンスター寺院、 バッキンガム宮殿を通り過ぎ、 本日のメインイベント大英博物館へ!270年以上の歴史を持ち、 所蔵数約800万点を超える世界有数の博物館であり、 イギリスの光と影を表す博物館でもあります。 世界各国から集められた歴史的に価値のある芸術品はあまりに多く 、数時間の滞在では到底鑑賞することはできません。 事前に自分が見たい作品に目星を付け、 広い博物館の中を小走りで移動します。 有名どころのロゼッタストーン、パルテノン神殿の彫刻、 ミイラなどをTiversさんに解説していただき、 短い時間ではありましたが、 ここでも歴史の一端に触れる時間を過ごすことができました。 今夜は空港近くのホテルに宿泊し、明朝早くに出発します。 イギリス最後の夜は、出発前夜と同じく全員が同じホテルで過ごします。 この研修で得たたくさんの経験と、スーツケースいっぱいに詰め込んだお土産を持って、 明日日本に帰国します! 以上、イギリス研修のご報告とさせていただきます。

 

これはタワーブリッジ! (ロンドン橋ではありません)

 

ロンドン塔を背後にロンドン橋を見つめる

 

セントポール寺院

 

いつでも一緒! パディントン!

 

ウエストミンスター寺院

 

12時の鐘の音を奏でるビッグベン

 

陽気なお巡りさんに会ったバッキンガム宮殿

 

博識なTiversさん、お話がおもしろい!

 

大英博物館

 

有名なグレートコート

 

みんなそろって、ホテルの夕食

 

フィッシュ&チップスをいただきました♪

 

8日目 語学学校→ケンブリッジの街中散策

 研修8日目。今日は金曜日。 月曜日から登校してきた語学学校最終日です。この研修では、 毎日しおりを回収しています。しおりには日々の記録をつける「 日記帳」がついていて、活動の記録のみならず、 自分がこの研修で感じたこと、 嬉しいことや悔しいことなどを綴っています。 語学学校に初めて登校した月曜日から見返して見ると、 大きく成長したことが感じられます。最初の休み時間、 所在なさげにカフェテリアにいた姿。 やりたいことや話したいことは頭にあるのに、 行動に移せないもどかしさ。 ワークショップで出会ったケンブリッジ生の言葉が聞き取れなくて 、全く話せなかったこと。自分の不甲斐なさに涙し、 ちょっとは自信があった英語なのに、聞き取れない・ 話せない現実に打ちひしがれたのは数人ではありませんでした。 しかし、徐々に他国生と仲良くなり、 一緒にランチを食べる約束をしたカフェテリア。 授業中やワークショップ中に自ら発言した時。 うまく交流できていなかったホストファミリーと笑顔で向き合えた日。こうした一瞬一瞬が、自分への自信につながりました。「 疲労感より達成感の方が大きいです! 自分よくがんばった!」 日記に書いてくれたこの言葉がこの研修を物語っているように感じ ます。

 最後の授業が終わった時、 各クラスを巡って写真を撮らせていただきました。 一人ひとり名前を呼ばれ、先生から終了証を手渡されます。 私たちはこの金曜日で授業終了となりますが、 クラスメイトの中には来週も続けて授業を受ける方もいます。 一足お先に卒業していく前女生に、ある先生は「 たった5日間でこれだけ成長するのだから、 もう一週間過ごしてみない?」と引き止め、ある先生は「 クラスの雰囲気を明るくしてくれたLovelyな生徒たちだった !」と大絶賛。(授業中は生徒以外クラスに入れないので、 指導してくださる先生方とお話する機会はほとんどありませんでし た)クラスメイトの他国生も「来週から寂しくなるけど、 いつかまた会えるよね」と笑顔で送り出してくれました。 携帯一つで世界とつながるこの時代ですから、 帰国してからも友人関係は続けられます。 いつかイタリアや中国を訪れ、「 あの時一緒にケンブリッジの街を歩いたね」 と再会を喜ぶ未来が待っています。それまでしばしのお別れです。

 授業が終わった後、午後はフリータイムです。 カフェテリアでランチを済ませてから、お土産を買いに( 気合を入れて)お店をはしごする姿。他国の友人と一緒に笑いながら街へと消えていく姿。 語学学校の近くまで迎えに来てくれたホストファミリーと移動する姿。ケンブリッジで過ごす最後の午後を、 思い思いに楽しむことができたようです。

 明日は早朝に集まり、ロンドンへバスで移動します。Aftern oon Teaの時にゲストとしてお越しいただいたTiversさんに再 びお会いして、 ロンドンの街中と大英博物館をご案内いただきます。 ケンブリッジとはまた異なるイギリスの大都会を感じ、多くのことを吸収する一日となりそうです。

 以上、8日目のご報告とさせていただきます。

 

すっかり仲良しになったクラスメイト

 

先生から終了証を渡されます

 

Lovely!と大絶賛だった先生

 

「みんな素晴らしかったわ!」とこちらも大絶賛

 

クラス写真(陽気なクラスメイトとともに)

 

 

 

 

7日目 語学学校→クレイトンホテルケンブリッジ

 研修7日目。今日も朝から良い天気です。 イギリスらしく時折雨は降るものの、 基本的には穏やかで暖かな日が続いています。 登校前の早朝と放課後の夕方に少しまとまった雨が降る程度で、 私たちの活動にはほとんど影響がありません。強力な晴れ女(?) が雨雲をブロックしているのかも、 と思うほど天候に恵まれています。

 語学学校で授業を受けている最中、 イタリアの生徒を引率している先生から声をかけられました。「今日のスケジュールはどうなっているの?」 最初はなぜ話しかけられているのか分からず、 質問の意図を探っていましたが、 どうやら一緒に活動できる時間を持てないか?という相談でした。 前女生が積極的に交流を持とうと日々努力をしていたことを、 イタリアグループの先生は嬉しく思ってくださっていたようです。 「せっかくこんなに仲良くなれたのだから、 放課後一緒に活動できたら素敵だと思わない?」 と誘ってくださいました。なんて素晴らしいオファー!! 実は数日前には、中国グループの先生からも「 あなたたち日本人の生徒はAmazingね!! うちの生徒と仲良くしてくれてありがとう!」 とお礼の言葉をいただいていました。 生徒の数が多い大型グループとなると、 自国の生徒だけで固まってしまい、 英語を話すのは授業だけになってしまいがちです。 そんな雰囲気を打破したのが、我らが前女生! 自分たちが稀有な存在であることを自覚しているのかな? 残念ながらスケジュールの都合が合わず、 イタリアグループと授業外で活動することは叶いませんでしたが、 彼女たちの努力が実を結んだ嬉しい出来事でした。

 本日の午後は、語学学校近くのホテルで特別ゲストをお招きしてAfternoon teaをいただきました。最近日本でも「ヌン活」と呼ばれ、 ホテルやレストランで趣向を凝らしたAfternoon teaをいただくことができるようになりました。本場イギリスで Afternoon teaを体験できる貴重な機会。 ホテルに着いて会場に移動するわずかな間にも、 あちこちで歓声が飛び交います。 本日の特別ゲストは在英歴数十年というTivers ゆみこさんです。到着を笑顔で迎えてくださいました。 そして私たちの目の前に続々と運ばれてくるスイーツやサンドウィッチ。白磁に青の装飾が施されたティーセットの横に、 鳥かごのような入れ物(?)が置かれます。素敵な雰囲気を前に、 少し背筋が伸びた淑女たちへ、 ホテルのシェフがご挨拶に来てくださいました。「 堅苦しいことは抜きにして、今日は楽しんでいってください。」 の一言で、会場はリラックスした雰囲気に包まれます。After noon tea の歴史から教えてくださったTiversさん。諸説あるAfternoon teaの起源、「紅茶が先か牛乳が先か」「 スコーンに乗せるのはジャムが先かクリームが先か」など、 イギリス人が大切にする文化の一端を知ることができました。 さて、お待ちかねのTea time♪ 目の前には、可愛らしく盛り付けられたスイーツ、 スコーン、サンドウィッチを、紅茶とともにいただきます。 ついさっき昼食を食べた後ですが、 別腹を発動して楽しむことができました。Tiversさんは、 他にも都会であるロンドンと田舎で異なる価値観、 ダイバーシティがロンドンに及ぼす影響、移民問題やEUからの独 立など時事問題についても教えてくださいました。 チャーミングで博識なTiversさんは、 土曜日のロンドン訪問でガイドをしてくださいます。「 またお会いしましょう」とご挨拶をして、淑女たちのTea Partyは幕を閉じました。以上、 7日目のご報告とさせていただきます。

 

イタリアBoys & Girls

 

陽気なシェフ(右)とシャイなシェフ(左)

 

サンドウィッチの歴史も学びました

 

鳥かごタワーに入ったスイーツ

 

どれも美味しくて困っちゃう!

 

 

研修6日目 語学学校→コーパス・クリスティ・カレッジ

 研修6日目。迷うことなく語学学校に登校してくる前女生。 もうすっかり地元の高校生のようです。時を同じくして、20名ほどの団体が学校に到着しました。ヨーロッパ系の少年少女たちが、 少し緊張した面持ちで学校へ吸い込まれていきます。 今日から授業に加わるイタリアのグループでした。( 今年はイタリア人とご縁があります)休み時間とランチタイムは「 待ってました!」とばかりに、どんどん話しかけに行きます。 この頃になると、自分から声をかけるのを躊躇しません。内心は、 まだドッキドキです。しかし、恥ずかしさとかプライドとか、そんなものはケム川に捨ててきました。自分自身と交わした約束、掲げた目標を胸に、全力で取り組んでいます。 そしてみんな笑顔です。最初は話しかけることもやっとでしたが、 今では会話を楽しむ余裕も出てきました。相手を知り、 自分を知ってもらう。そこから「また会いたい」と思い思われ、 友人関係が築かれるのです。日本から遠く離れたこの地で、 ヨーロッパとアジアの若者の間に絆が生まれ始めました。

 午後はワークショップ。とうとう最終日となりました。 昨日作成したストーリーをブラッシュアップしていきます。 課題を見つけ、解決策を探り、 市場へ出すために必要な投資を募る。これが今回の最終課題、 プレゼンテーションです。 自分たちで考えたアイディアを聴衆に伝えると同時に、 他のグループの発表を聞き、投資先を考えます。 効果的なプレゼン術をケンブリッジの学生から教えてもらうなんて 、どれだけ貴重な機会か。一昨日、自己紹介をされた時には、 こんなにリラックスして話ができる間柄になるなんて想像もつきませんでした。真面目に、でもちょっとユーモアを交えて、 投資者の心を動かすプレゼンに仕上げます。 ドローンを使って医薬品を届ける、課題に立ち向かうピカチュー、 動物の声を聞く装置、肥満を抑制する遺伝子など。 考えの基礎となっているのは、 メンターからヒントを得た科学技術。 そして社会を変えるアイディアです。 最終的には資金を集めなければなりませんので、「 投資をお願いしまーす!」 と茶目っ気たっぷりにプレゼンは終了となりました。 メンターとの別れを惜しみ、連絡先を交換し、 写真を何枚も撮ったのは想像に難くないでしょう。以上、 6日目のご報告とさせていただきます。

 

プレゼンは笑顔も大事!

 

ピカチューの物語(友情出演サトシ)

 

動物の気持ちを理解できる装置を発明!

 

やけに横長のオラフ(この後スリムになります)

 

さぁ、投資先を決めよう!

 

結構真面目に投票しています

 

実現性や実用性も加味してポイントを入れます

 

メンターからのフィードバック

 

研修5日目 語学学校→ニューハム・カレッジ

 研修5日目。語学学校のStudio Cambridgeは、 ケンブリッジ駅から徒歩5分程度の場所にあります。 平日の朝は学校に通学する学生や、 出勤する大人が足早に通り過ぎる光景を目にします。そんな中、 地元の方々と一緒に登校してくる前女生。足取り軽やかに、 いかにもイギリスらしい石造りの建物であるStudio Cambridgeへ吸い込まれていきます。 昨日の反省と課題を胸に、それぞれの挑戦が始まりました。 本日も午前中は授業に参加します。 ディスカッションメインの授業が多く、 扱われるテーマは私たち日本人には少し馴染みのない内容です。 例えばこのようなテーマ。「子どもにさせた方がよい、悪い行いはあるか? それをどのように体験させる?」ちょっとドキっとしませんか?善悪の判断、 社会規範は時代や国によって異なる場合があります。2025年、 ケンブリッジに集まった英語学習者たちは何を思うのでしょうか? 母語でも自分の主張を述べるのは難しいかもしれませんが、 それを英語で伝えなければなりません。 頭に浮かんでは消えるボキャブラリーを駆使しながら言葉を紡ぎま す。

 1コマ目が終わりカフェテリアに集まる前女生。 昨日は周囲の様子をちらちら見ていましたが、 本日は一味違います。 明確な目標を持ってここに集結しているのです。大袈裟? いやいや、ここは戦いの場です。 何せ私たち日本人は圧倒的マジョリティ。 限られた他国生を巡って、静かなる攻防が始まります。 昨夜予習をした会話を用いて、ここかしこで交流が始まりました。 「男子に話しかけるなんて、そんなのできない!」 と言っていた群馬の女子高生は姿を消し、 イタリア男子に颯爽と声をかける小粋なJapanese Girlsへと変貌を遂げました。「隣に座っても良い?」「 ねえ、ちょっと話さない?」(注: 保護者の皆さまご安心ください、これも研修の一部です) もちろん中には、きょろきょろ辺りを見回すだけの生徒もいます。 相変わらずもぐもぐに勤しむ生徒もいます。休み時間ですから、 何をするのも自由。自分が掲げた目標、 譲ることのできない志を胸に、それぞれの時を過ごしました。

 午後は語学学校を後にして、 ケンブリッジ生が待つ会場へ移動します。 本日のワークショップテーマはHero’s journey。「昔々あるところに、亀とウサギがいました。」 というストーリーから始まりました。( 亀が先にゴールする例のあれです) この話から得られる教訓は何か?メンターと共に考え、 自分の意見を伝えます。ディスカッションテーマはGraphen e batteries、Harry Potterと多岐に渡り、最終的には「 聴衆に自分の意見を伝えて興味を持ってもらい、 課題を解決するにはどうすればよいか?」 という問いに繋がります。 昨日はメンターが研究している学問について聞く受動的な時間もあ りましたが、本日はテーマを基にした問を考え、 自分の意見を伝え、 グループで内容をまとめるという時間となりました。 専門用語が入らない分、考えやすくはあるのですが、 自分の頭に浮かんだ言葉を即座に英語にすることができません。 メンターが辛抱強く反応を待ってくれて、 言わんとすることを要約してくれます。 徐々にグループ内でストーリーが出来上がり、 ここで本日のワークショップは終了となりました。 作成したストーリーは明日へと持ち越されます。

 研修は折り返し地点を過ぎました。語学学校での授業はあと3日。 ケンブリッジ生とのワークショップは明日が最終日です。徐々に、 発言することや行動することが「当たり前」 の雰囲気が醸成されてきました。 成長著しい彼女たちが見せてくれる明日のストーリーを楽しみに、 5日目のご報告とさせていただきます。

 

イタリアボーイとの交流(この後腕相撲が始まります)

 

このグループの主人公はピカチュー(なんでそうなった?)

 

明るいメンターにほっこり

 

一番人気のメンター(終了後写真を求める列ができました)

 

熟考中……(何て言ったらいいかな?)

 

みんなの意見をまとめてストーリーを作ります

 

全集中で話を聞きます

 

身振り手振りを加えて説明中