ブログ

2025年3月の記事一覧

研修5日目 語学学校→ニューハム・カレッジ

 研修5日目。語学学校のStudio Cambridgeは、 ケンブリッジ駅から徒歩5分程度の場所にあります。 平日の朝は学校に通学する学生や、 出勤する大人が足早に通り過ぎる光景を目にします。そんな中、 地元の方々と一緒に登校してくる前女生。足取り軽やかに、 いかにもイギリスらしい石造りの建物であるStudio Cambridgeへ吸い込まれていきます。 昨日の反省と課題を胸に、それぞれの挑戦が始まりました。 本日も午前中は授業に参加します。 ディスカッションメインの授業が多く、 扱われるテーマは私たち日本人には少し馴染みのない内容です。 例えばこのようなテーマ。「子どもにさせた方がよい、悪い行いはあるか? それをどのように体験させる?」ちょっとドキっとしませんか?善悪の判断、 社会規範は時代や国によって異なる場合があります。2025年、 ケンブリッジに集まった英語学習者たちは何を思うのでしょうか? 母語でも自分の主張を述べるのは難しいかもしれませんが、 それを英語で伝えなければなりません。 頭に浮かんでは消えるボキャブラリーを駆使しながら言葉を紡ぎま す。

 1コマ目が終わりカフェテリアに集まる前女生。 昨日は周囲の様子をちらちら見ていましたが、 本日は一味違います。 明確な目標を持ってここに集結しているのです。大袈裟? いやいや、ここは戦いの場です。 何せ私たち日本人は圧倒的マジョリティ。 限られた他国生を巡って、静かなる攻防が始まります。 昨夜予習をした会話を用いて、ここかしこで交流が始まりました。 「男子に話しかけるなんて、そんなのできない!」 と言っていた群馬の女子高生は姿を消し、 イタリア男子に颯爽と声をかける小粋なJapanese Girlsへと変貌を遂げました。「隣に座っても良い?」「 ねえ、ちょっと話さない?」(注: 保護者の皆さまご安心ください、これも研修の一部です) もちろん中には、きょろきょろ辺りを見回すだけの生徒もいます。 相変わらずもぐもぐに勤しむ生徒もいます。休み時間ですから、 何をするのも自由。自分が掲げた目標、 譲ることのできない志を胸に、それぞれの時を過ごしました。

 午後は語学学校を後にして、 ケンブリッジ生が待つ会場へ移動します。 本日のワークショップテーマはHero’s journey。「昔々あるところに、亀とウサギがいました。」 というストーリーから始まりました。( 亀が先にゴールする例のあれです) この話から得られる教訓は何か?メンターと共に考え、 自分の意見を伝えます。ディスカッションテーマはGraphen e batteries、Harry Potterと多岐に渡り、最終的には「 聴衆に自分の意見を伝えて興味を持ってもらい、 課題を解決するにはどうすればよいか?」 という問いに繋がります。 昨日はメンターが研究している学問について聞く受動的な時間もあ りましたが、本日はテーマを基にした問を考え、 自分の意見を伝え、 グループで内容をまとめるという時間となりました。 専門用語が入らない分、考えやすくはあるのですが、 自分の頭に浮かんだ言葉を即座に英語にすることができません。 メンターが辛抱強く反応を待ってくれて、 言わんとすることを要約してくれます。 徐々にグループ内でストーリーが出来上がり、 ここで本日のワークショップは終了となりました。 作成したストーリーは明日へと持ち越されます。

 研修は折り返し地点を過ぎました。語学学校での授業はあと3日。 ケンブリッジ生とのワークショップは明日が最終日です。徐々に、 発言することや行動することが「当たり前」 の雰囲気が醸成されてきました。 成長著しい彼女たちが見せてくれる明日のストーリーを楽しみに、 5日目のご報告とさせていただきます。

 

イタリアボーイとの交流(この後腕相撲が始まります)

 

このグループの主人公はピカチュー(なんでそうなった?)

 

明るいメンターにほっこり

 

一番人気のメンター(終了後写真を求める列ができました)

 

熟考中……(何て言ったらいいかな?)

 

みんなの意見をまとめてストーリーを作ります

 

全集中で話を聞きます

 

身振り手振りを加えて説明中

 

 

研修4日目 語学学校へ

 研修4日目。ようやくイギリスらしい(?)天候になりました。 ヒヤッと肌寒い、霧のかかった早朝。月曜日の始まりとともに、 語学学校での生活が幕を開けました。登校すると、まずはStud io Cambridgeのカフェテリアに通されました。 この月曜日から授業を始める他国の生徒とともに、 オリエンテーションを受けます。アコモデーション( ホームステイ関係)の担当者、教務担当者など、 日々の生活や授業に関わるスタッフの皆さんを紹介いただき、 学校のルールや注意点を教わりました。ここまでは順調(?) です。その後、先生に名前を呼ばれ、該当クラスに移動。さぁ、 授業のスタートです。私たちは4つのクラスに分かれました。 1クラス8~14名に割り振られ、 それぞれ内容の違う授業を受けます。相変わらず「 先生の話すスピードが速くてついていけない…」と嘆く姿も。 しかし「もっとゆっくり話してください」とは言えません。( 引率の先生も添乗員も、この点においては手助けできません) 今週は、イタリア、スペイン、ロシア、サウジアラビア、中国、 日本の生徒が授業を受けています。 クラスの中には前女生のみで構成されているクラスもありますが、 この状況は既に事前オリエンテーションで予習済みですね。 クラスの中でどんな発言をするか、どんな行動を取っていくか。 自分の力量が試されます。

  授業の間の休み時間は30分。所在なさげに、 何となくカフェテリアに集まってきた一同。 数人で固まって様子を伺います。と思ったら、 食事を注文してパンやピザを食べ始める姿も!(はい、 ここはカフェテリアです)「お腹空いちゃったんですよね~」 ともぐもぐする友人を横目に、獲物(?) を狙うハンターの目つきで周囲を見回す集団もいます。 どの子に話しかけようか?どんなことを言えばいいんだろうか…、 そんな心の声が聞こえてくるようです。「 話しかける雰囲気じゃないよ~」 と嘆く声が実際に聞こえてきました。そうですね。 ここに集まってきた他国の生徒は、 友人を作りたいと思っているのではないのです。 純粋に英語を学びにきています。 それぞれの国同士で固まって会話をする中に分け入っていくのは度 胸と根性が必要。話しかけられない雰囲気を打ち破るのは、 誰でもない自分自身なのです。ランチタイムの頃には、 その壁を打ち破って、 他国の生徒とワイワイ話をしている勇者の姿も現れてきました。 女子同士で連絡先を交換したり、 イタリア人の男子数人とポケモンの話に花が咲いたり。 初日とは思えない行動力を発揮している、たくましい勇者たち! まだ数名ではありますが、確実に一歩を踏み出しています。

  ランチを済ませた後、 私たちは午後のアクティビティ会場に移動しました。 昨日訪れたキングスカレッジの近くにあるSelwyn Collegeでケンブリッジ大学生(メンター) とのセッションを行います。 出迎えてくれたのは7名の学生の方々。専攻も様々です。AI、 脳科学や脳神経、地震学等々。 メンターとお互いの自己紹介をした後、 スライドを用いて大学の説明を受けます。 そしてメンターが専攻している学問について、 身近な話題を交えながら、 時に質問をされながらディスカッションは進みます。 前のめりになって(必死に)話についていく一同。 セッション終了後の第一声は「疲れた~!!」でした。 専門用語が飛び交うメンターの話は、 ホストファミリーや語学学校の先生方が話す英語とは異なります。 疲れているのは集中して聞き取ろうとした努力の証です。

  盛りだくさんの月曜日はこうして放課後となりました。そう! まだ月曜日なのです。早々に一歩を踏み出せた勇者もいれば、 自分自身と葛藤して殻を破れない者もいますが、 己が掲げた目標を達成しようと奮闘する40名の挑戦はこれからで す。以上、4日目のご報告です。

 

まずはオリエンテーション(この時はまだ余裕)

休み時間の作戦会議

女子会発動中

イタリアのメンズにもポケモンは大人気!

ケンブリッジ大学メンターの方々

まずは自己紹介から(和やかです)

地震の発生と土壌の変化(専門用語のオンパレード)

感情を司る脳の部位(専門…以下同文 む、難しい!)

感情を司る脳の部位(専門…以下同文 む、難しい!)

3日目のご報告

 研修3日目は上着のいらない暖かい一日となりました。 絶好の行楽日和となったケンブリッジ。 集合場所である語学学校の前には、 小さなお子さんを連れたご家族が目立ちます。 何となく街がソワソワした雰囲気に包まれているように感じました が、 なんと今日はケンブリッジハーフマラソンが行われる日でした。 ケンブリッジにある主要なカレッジを巡るお祭りのようなこのイベント。もしかしたらランナーを見ることができるかも!? などと呑気なことを考えていたところ、 続々と悲報が届き始めました。「マラソンの走行区間に重なって、 バスがストップしています!」 あたかもぐんまマラソンの通行止めのような事態に陥ってしまった 私たち。予定通りに物事が運ばないことは、 海外ではそう珍しいことではありません。 こんな時に大切なことは「くよくよしないで、 最善の方法を尽くす」のみです。既に集合している生徒たちは、 本日訪れる場所を検索し、「ここのカフェに行きたいね」「キングスカレッジは絶対見たい!」 など班ごとに話し合いを始めました。そして全員がそろった時、 笑顔で「お疲れ様!よくがんばったね!」 と声をかけあったのです。1時間以上待たされたことに不満を漏らすのではなく、 長時間走ってきた彼女たちへ( 本当に汗だくになってがんばってくれました) ねぎらいの言葉を掛ける姿は何より尊い瞬間でした。

 語学学校からケンブリッジの主要カレッジ(大学) があるエリアまでは徒歩で移動します。 移動中に自分たちのホストファミリーがどんな家族か、 昨夜はどう過ごしたのか、 そんなお喋りがあちこちから聞こえてきました。「 アルゼンチンから来ている留学生がいたの!」「 一人暮らしのおばあちゃんだったから、21時頃には寝室に入っち ゃった。お土産渡せてないんだよね」(あっ、 これケーススタディでやったところだ!)「家族の他にチキン( 鶏)がいるって紹介されたけど、姿も見てないし声も聞いてない。」 最初の挨拶のことや夕食のことなど、笑顔交じりに話が弾みます。 足を進める途中、 予想通り私たちはマラソンのコースとぶつかりました。 すごい迫力です…!ランナーよりも、沿道で応援する皆さんが!! ぐんまマラソンを想像していた予想の遥か斜め上をいく熱狂。大歓声の中、 ランナーの方々は私たちの横を颯爽と走り去っていきます。 そしてここでもハプニング発生。 マラソンコースがキングスカレッジの前を横切っていて、 カレッジにたどり着くことができません。プランB(即興で決定) を発動して、近くにあった教会に一旦集まります。 ここを起点に約3時間の班別自由行動がスタートしました。

 先ほど決めた行程を意識しつつ、 進める道を探しながら迷路のような街を動きます。時間的に、 まずはランチ。どこのお店も混雑しており、 なかなかレストランには入れません。 カフェでサンドイッチを買ったり、 アサイーボウルを芝生の上で食べたり。 屋台が立ち並ぶマーケットを散策。神殿のような外観を持つFitzwilliam Museumで芸術作品を鑑賞。そう。今日は本当に良い天気なのです。 この滞在中に一番の天候と予言しても過言ではないかもしれません 。(悲しいことにイギリスの天候は雨が多いです) 良く晴れた空の下、 まだ慣れないイギリス英語に苦戦しながらもお店を回る姿には既に 頼もしさを感じます。明日からは語学学校での授業が始まります。 各国から集まって来た共に英語を学ぶ生徒さんたち。 果たしてどのような交流をしていくのでしょうか。 そして午後には、大学生の方々とのワークショップ。 活動の様子は、次の報告書をお待ちください。以上、 3日目のご報告です。

研修出発日 1日目~2日目のご報告

研修出発日。授業を受けてから、各自の集合場所へ移動しました。

バスに集まってくる表情は、出発への期待に満ちていました。

今日一日、少しソワソワしながら授業を受けていたのかもしれません。

見送りに来てくれた家族に別れを告げ、いざ出発です!前橋駅からは 26 名、高崎・玉村・太田からは 14 名に分かれ、2台のバスでホテルへ向かいます。今夜は羽田空港近くにあるホテルで一泊し、翌朝の午前便でイギリスへ旅立ちます。

ホテルのロビーに集合したのは 5:45。

全員時間通りに来ることができました。イギリス研修の始まりとして、良いスタートを切っています。(そして2日目までラッキーが続くこととなるのです)

空港では一人ひとりがキオスクという機械の前でチェックインを行います。

私たちの周囲にはもちろん一般の方々がいます。周囲を見回してキオスクの操作方法を真似してみたり、逆に「どうやって搭乗券を出すの?」と日本人のお客様から聞かれたり!緊張感漂うチェックインでしたが、無事に終えることができました。

その後の保安検査、出国と、これまた順調に進む一行。余裕を持って搭乗を待つことができました。

【笑顔で「行ってきます!」】

【羽田空港からいざ出発!】

羽田空港からロンドンヒースロー空港までは、約 13 時間のフライトです。朝一でホテルを出発していますから疲れもあるだろうに、まだまだ元気。機内では映画を見たり、持参したお菓子を食べたり、数人で UNO をしていたり、勉強をしている姿もありました。(しかも英語じゃない!)
自主的に進めている問題なのか、はたまた間に合わなかった課題プリントなのかは定かではありませんが、思い思いに時を過ごすことができました。飛行機は定刻の 45 分前にヒースロー空港に到着しました。入国審査はなぜか特別レーンに通され、すぐに終了。

ここでもラッキーが続いています。スーツケースをピックアップして、空港を出たのが 16:00 頃。研修の舞台となるケンブリッジに向かうバスに乗り込んで、ロンドンからバスの旅が始まりました。車窓から見えるのは自然が広がるイギリスの牧草地です。この時期にしては珍しく、気温は 17 度と暖かく空が澄んでいるので遠くの景色まで見回せました。

ケンブリッジの街が近づくと、イギリスならではの石造りの家が並んでいます。歴史を感じるレンガの塀、色とりどりの花が植えられた庭を横目に、イギリスにいるんだな」という気持ちが高まります。この週末は穏やかで暖かくなるようです。雨が多いイギリスでは少し珍しいですが、群馬よりもかなり暖かい気候に「コートいらないね」と思わず笑顔になります。

語学学校の Studio Cambridge で私たちを出迎えてくださったのは、スタッフのヴィッキーさんです。明日から使用するバスの交通カードを渡され、一人一人名前を呼ばれホストファミリー宅の住所を確認します。

いくつかのグループに分かれて、ホストファミリー宅に移動開始。この時は既に日は落ちていましたが、暗がりの中に緊張感が走りました。

【ファミリー宅へ向けてGO!】

バスの中で浮かべていた笑顔は消え去り、「やばい、緊張してきた!」という声や「最初の挨拶はどうするの?お世話になりますって英語で何て言うの!」今さら...?と不思議に思う独り言があちこちから聞こえてきました。泣いても笑っても、今夜はファミリーのお宅で過ごします。(泣かないで欲しいですが)明日は StudioCambridge まで登校する練習日です。

初めて乗るイギリスのバスを乗りこなせることはできるのでしょうか??皆さんの奮闘ぶりは、明日ご報告いたします。

以上、1日目~2日目のご報告です。

 

R6 イギリス研修

今年度のイギリス研修が幕を開けました!

報告をここにアップしていきます。

日本との時差−9時間、ケンブリッジは今のところ快晴です。