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研修5日目 語学学校→ニューハム・カレッジ

 研修5日目。語学学校のStudio Cambridgeは、 ケンブリッジ駅から徒歩5分程度の場所にあります。 平日の朝は学校に通学する学生や、 出勤する大人が足早に通り過ぎる光景を目にします。そんな中、 地元の方々と一緒に登校してくる前女生。足取り軽やかに、 いかにもイギリスらしい石造りの建物であるStudio Cambridgeへ吸い込まれていきます。 昨日の反省と課題を胸に、それぞれの挑戦が始まりました。 本日も午前中は授業に参加します。 ディスカッションメインの授業が多く、 扱われるテーマは私たち日本人には少し馴染みのない内容です。 例えばこのようなテーマ。「子どもにさせた方がよい、悪い行いはあるか? それをどのように体験させる?」ちょっとドキっとしませんか?善悪の判断、 社会規範は時代や国によって異なる場合があります。2025年、 ケンブリッジに集まった英語学習者たちは何を思うのでしょうか? 母語でも自分の主張を述べるのは難しいかもしれませんが、 それを英語で伝えなければなりません。 頭に浮かんでは消えるボキャブラリーを駆使しながら言葉を紡ぎま す。

 1コマ目が終わりカフェテリアに集まる前女生。 昨日は周囲の様子をちらちら見ていましたが、 本日は一味違います。 明確な目標を持ってここに集結しているのです。大袈裟? いやいや、ここは戦いの場です。 何せ私たち日本人は圧倒的マジョリティ。 限られた他国生を巡って、静かなる攻防が始まります。 昨夜予習をした会話を用いて、ここかしこで交流が始まりました。 「男子に話しかけるなんて、そんなのできない!」 と言っていた群馬の女子高生は姿を消し、 イタリア男子に颯爽と声をかける小粋なJapanese Girlsへと変貌を遂げました。「隣に座っても良い?」「 ねえ、ちょっと話さない?」(注: 保護者の皆さまご安心ください、これも研修の一部です) もちろん中には、きょろきょろ辺りを見回すだけの生徒もいます。 相変わらずもぐもぐに勤しむ生徒もいます。休み時間ですから、 何をするのも自由。自分が掲げた目標、 譲ることのできない志を胸に、それぞれの時を過ごしました。

 午後は語学学校を後にして、 ケンブリッジ生が待つ会場へ移動します。 本日のワークショップテーマはHero’s journey。「昔々あるところに、亀とウサギがいました。」 というストーリーから始まりました。( 亀が先にゴールする例のあれです) この話から得られる教訓は何か?メンターと共に考え、 自分の意見を伝えます。ディスカッションテーマはGraphen e batteries、Harry Potterと多岐に渡り、最終的には「 聴衆に自分の意見を伝えて興味を持ってもらい、 課題を解決するにはどうすればよいか?」 という問いに繋がります。 昨日はメンターが研究している学問について聞く受動的な時間もあ りましたが、本日はテーマを基にした問を考え、 自分の意見を伝え、 グループで内容をまとめるという時間となりました。 専門用語が入らない分、考えやすくはあるのですが、 自分の頭に浮かんだ言葉を即座に英語にすることができません。 メンターが辛抱強く反応を待ってくれて、 言わんとすることを要約してくれます。 徐々にグループ内でストーリーが出来上がり、 ここで本日のワークショップは終了となりました。 作成したストーリーは明日へと持ち越されます。

 研修は折り返し地点を過ぎました。語学学校での授業はあと3日。 ケンブリッジ生とのワークショップは明日が最終日です。徐々に、 発言することや行動することが「当たり前」 の雰囲気が醸成されてきました。 成長著しい彼女たちが見せてくれる明日のストーリーを楽しみに、 5日目のご報告とさせていただきます。

 

イタリアボーイとの交流(この後腕相撲が始まります)

 

このグループの主人公はピカチュー(なんでそうなった?)

 

明るいメンターにほっこり

 

一番人気のメンター(終了後写真を求める列ができました)

 

熟考中……(何て言ったらいいかな?)

 

みんなの意見をまとめてストーリーを作ります

 

全集中で話を聞きます

 

身振り手振りを加えて説明中